当院は神経機能及び動脈硬化に関する検査は専門的な検査が可能です

においと認知症-早期発見クロッキーテスト

オンライン診療イメージ

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神経認知機能障害の早期発見に、「クロッキーテスト」が有用です。
被験者にとっても簡単で抵抗が少なく、認知症の早期発見に有効なテストのひとつです。

神経心理学の分野で、時計の文字盤は、視空間認知と構成能力をみる簡易精神機能評価検査として伝統的によく用いられてきたそうです。
時計描写テストは、視空間構成能力だけでなく、抽象概念や数の概念などの言語理解能力、言語的記憶などの認知機能も評価できることから、アルツハイマー型認知症のスクリーニングや重症度評価の補助手段としても有用です。また、老人性うつ病やパーキンソン病患者は時計描写ができることからアルツハイマー型認知症との識別の一助になります。
時計の絵を描かせる手法は、被験者にとっても簡単で抵抗が少なく、認知症の早期発見に有効なテストのひとつです。

早期発見するクロッキーテストの特徴

  • 同被験者のプライドを傷付けません。
  • コストがかかりません。
  • 教育年数に左右されません。
  • 2分程度で終了します。
  • 医療資格者でなくてもできます。
  • 経過観察に有効です。

クロッキーテストの実例

クロッキーテストの解析結果1

86歳 女性

解析結果:問題あり

中等度認知症
におい感覚は低下
クロッキーテストは異常範囲
時計の針がかけない

クロッキーテストの解析結果2

67歳 女性

解析結果:問題あり

軽度認知症
におい感覚は著明に低下
クロッキーテストは異常範囲
時計の長針と短針の区別ができない

クロッキーテストの解析結果3

女性

解析結果:問題あり

軽度認知症
におい感覚は著明に低下
クロッキーテストは正常範囲
このテストで異常であると認知症はほぼ確実(特異度が高い)ですが、正常でも全体的な検査で認知症と診断される可能性はあります。

クロッキーテストの解析結果4

60歳 女性

解析結果:問題あり

軽度認知症
におい感覚は低下
クロッキーテストは異常範囲
文字盤の配列に正確さが無く、時計の長針と短針の区別ができない

神経認知機能障害 「受診の勧め方」

神経認知機能障害の高齢者は、ご本人に病識がないことが多いため、受診の促し方が難しいものです。もし、ご自分の変化に少しでも気付いているのであれば受診を受け入れてくれるかもしれません。
しかし多くの場合は、直接的に「物忘れが激しいのでお医者さんへいきましょう」というと本人はショックを受けてしまうでしょう。場合によっては「私はどこも悪くない」と強く拒否されてしまいかねません。
かといって「お見舞い」「買い物」など嘘をついて病院へ連れ出すのは問題です。
「健康診断をうけてみよう」や「こんなイベントがあるみたい」と工夫をしてみましょう。

クロッキーテストの方法について

白い紙に円を描いて、そこに数字を並べてから、10時10分の針を描きます。
認知症が進むと、円がいびつな楕円形になってしまったり、円の形にならずに線を描いたり、時計の数字がが分からなくなったりということが起こります。

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